TORINOKI

6/2-6にかけて、FOMEと中津のギャラリールーム“PANTALOON”さんの同時開催で行われるポップアップで取り扱う鳥取の木を使用したブランドTORINOKIについて。

建築家 澤 太一郎さんの木に対する独自の解釈と理論から、何百年という非常に長い年月を経た鳥取の木を原木から買い付け、5.6年と雨ざらしで自然乾燥するのをじっと待ち、1枚板になった迫力のある木がお店に並びます。

どれをとっても同じものはない。

それは彼らが長い年月の間に、強く、たくましく、生きてきた証である。TORINOKIはその木の紆余曲折した有り様、それをデザインとしてとらえ、木のありのままを伝える。

TORINOKI 澤 太一郎さん

TORINOKIのデザイナーは人ではなく、木そのモノなんだと思いました。僕らが目にするほとんどのモノは、人の意図が入ったもので自然からできたものであってもどうしても形は変わってしまう。等間隔・左右対称といった均一でどこをみてもきれいで文句のいいようがない代物、はたして本当にそれはいいものなんでしょうか。苦労して回り道をしてそれでもたくましく育った不揃いで個性のあるもののほうが面白いんじゃないか、というかそのほうが良くないか、とTORINOKIはそういった木しか興味がない。それを良さだととらえ、いい面しか出ない東西に切るのではなく、南北に切ることでいろいろな苦労をした面と楽した面の両方がフラットに見えるように裁断します。 

NHK 苦難を乗り越えた木を一枚板に

自然環境の中で樹齢何百年もの巨木が育つのは非常に稀で、尚且つ鳥取は日本でも1.2番に日照時間が短く、木が育つには過酷でつらい環境です。そこで育つ木は大きく成長する為により一段と苦労した奇跡の木であるということを意味します。

NHK 苦難を乗り越えた木を一枚板に

これはなんだかスーザンのハンドメイドの意識にも近いと思います。またFOMEのコンセプトの一つのHOMEから、家で過ごすことにももっと意識を向けてほしいという想いがありました。だって家で過ごす時間はとっても長いし大事なものだと思います。ブレスのホームアクセサリーやアベリアの服なんかなもこのような意図があると思います。家具を取り扱うのは初めての試みでお客さんも戸惑う部分もあるかと思いますが、何か服とは違った発見をしに遊びに来てほしいです。またTORINOKIの景さんがセレクトした家具や鳥取の木を使用した小物、鳥取の民藝品なども並びます。それに加えロンドンのセントラルセントマーチンズ出身のテキスタイル作家koki sekizawaさんの作品も展示します。まだまだ伝え切れていませんが、他のアイテム含めこれ以上はお店に足を運んでいただいた方にご説明したいと思います!

それではポップアップお持ちしております!

倫太郎